右足の付け根あたりが痛くあぐらが出来なくなってきました。

右足の付け根あたりが痛くあぐらが出来なくなってきました。

Q:デスクワークを長時間なのですが、最近、あぐらのような体勢をすると、右足の付け根あたりが痛くあぐらが出来なくなってきました。
原因や対策はわかりますでしょうか? 50代男性


(回答)
痛みやあぐらが出来なくなる原因は、太ももの内側にある恥骨筋や内転筋群が固くなっていることが考えられます。

内転筋をストレッチして柔らかくなれば解決しそうですが・・・。
内転筋をストレッチしてもいっこうに改善しない場合が多いです。

「この硬さは生まれつき」と諦めかけている方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

実は、内転筋を固くする理由が他にあるからです❗️

その一つに、
骨盤の前にある「恥骨結合」がずれることによって生じる「抑制信号」が恥骨筋や内転筋群に伝わっているからです。。

例えば、右足をよく組んで座ることが癖になっている方は、右の仙腸関節(仙骨と腸骨をつなぐ関節)で腸骨が組んだ足に引っ張られ、後下方に捻れて固まっている事が多く、関節をつなぎ止めている靭帯に負担が掛かっています。

同時に骨盤の前方にある右の恥骨枝が上方に上がるため恥骨結合にもずれが生じてしまいます。

この結果、恥骨枝に起始する恥骨筋や内転筋群に痛みや可動域に関わる影響が出る事になります。

筋肉が固くなると筋肉そのものだけでなく、骨を介して関節の靭帯を引っ張り続ける事になります。

筋肉に限らず靭帯なども組織(細胞)の血流が不足すると、「発痛物質」が生じます。

同時に「発痛物質」を出すような組織(細胞)は、プラスの電気信号を出しており、これが筋肉の働きを抑制してしまうので「抑制信号」と言われるものなのです。

「抑制信号」が伝わると筋肉は、常時収縮されるため固くなり、筋力も低下します。

そして、「抑制信号」が長期間持続すると筋肉は委縮しサイズが小さくなるのです。

こうなった筋肉は「ストレッチ」をしても改善しないばかりか、やり過ぎると返って痛めることになります。

マッサージや電気治療等で一時的に緩和しますが、直ぐに戻るのは「抑制信号」が無くなってない場合は症状の再発が起こり得ます。

【改善方法について】

改善するには、「抑制信号」を止める!

これにつきます。

では、どうやると「抑制信号」が止まるのでしょう?

施術では、手技治療やアクチベータメソッド、その他様々な方法が有効である事が知られていますが、先ず「抑制信号」を出している本当の原因カ所を見つける事が必要です。

そして、その場所に生じているトラブル(腱ゴルジ器官や筋紡錘の過緊張や靭帯などのサブラクセーション、あるいは局所の循環障害などが知られています。)に対して適切に対応すると初めて「抑制信号」を止める事ができるのです。

しかし、きちんと施術するには専門的な知識や技術が必要なこともあり、ご自分で出来ることは限られてしまいますが「操体法」などは、お勧めできる方法と言えます。

「操体法」は、
1.先ず気になるところをいろんな方向に軽く動かします。

2.その時の感覚を「快」、「不快」に分け、「快」と感じる方向に息を吐きながらゆっくり動かします。

3.最もキープさせたいポジションを探し、その場所で暫く留め置き、最後に息を吐くと同時に脱力すると言うものです。

当院では、施術にも積極的に「操体法」を取り入れていますのでご自分で覚えることもできます。

そして、覚えるとほとんどの慢性痛などの「痛み」や「関節可動域の低下」にも応用できるものです。

是非ご参考にしてみてください。

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