最近、どのような姿勢で睡眠を取ったとしても朝起きたときに首に痛みが残る
47歳男性 会社員の方からの質問です。
最近、どのような姿勢で睡眠を取ったとしても
朝起きたときに首に痛みが残るようになりました。
時間とともに治るのですが、睡眠を安心して取ることができません。
どうすればこのような首の痛みを取ることができるでしょうか。
枕や寝具を工夫すれば治るものなのでしょうか。
それとも普段から首をうまく動かす方法があるのでしょうか。
【回答】
朝起きたときに首の痛みが毎日続くのは本当に憂うつですね。
しかし、時間とともに治るようでしたら頚椎のどこかに局所的に血流障害が起きていて、
昼ごろまでには血流が回復して症状が治まっている?ということであれば、
夜間にかけて筋肉の過緊張が解けない状況があり、痛みを助長させているのかもしれません。
また、枕の高さや自律神経の機能低下も関係がありそうですね。
さらに、お仕事中にパソコンの位置や画面に目を近づけ過ぎているなどがあると、
首の付け根や上部胸椎などに通常の頭の重さの 2〜4倍の負担をかけてしまいますので、
お仕事で一定の姿勢を長時間保持せざるを得ない状況も大いに関係ありそうです。
首の痛みに関して痛みに関係する筋肉は、次の6つが紹介されています。
・肩甲挙筋(けんこうきょきん)
・菱形筋(りょうけいきん)
・頭板状筋(とうばんじょうきん)
・胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)
・斜角筋(しゃかくきん)
・小胸筋(しょうきょうきん)
などが紹介されいますが、他にも僧帽筋上部繊維等も関係が深いようです。
具体的には、人によって個人差があり、どの筋肉が過緊張状態になっているかは
検査をするとすぐに分かります。
さらに、これらの原因については、頸椎だけでなく、頭蓋や胸椎、骨盤など遠く離れた
場所にも関連がある場合もあり、離れた場所の関節の異常が筋膜や血管の外膜、
さらには骨膜、皮膚などの軟部組織(ファシア:電気を良く通すコラーゲンの3層の膜)
からも首に伝わり痛みを引き起こしているケースもあります。
この状況も検査で知ることができますし、
「頸椎症」など施術適応外が疑われる場合は病院の受診をお勧めしています。
首に痛みがある場合はひとりでなんとかしようとせずに、先ず原因をはっきりさせ
施術を受けて様子を伺うことをお勧めします。